稲城
稲城県はチベット高原の最東端、四川省の西南部にあり、その中心部の標高は3750mで富士山の高さとほぼ同じ。人口2万8千人に対し面積は7300平方km、この面積は東京都の3倍強にあたり、大変な過疎地だ。県の南部には標高6000m級の霊峰三山あり、険しい山並み、大渓谷、そして広大な草原からなる中国の「辺境の地」だ。住民の95%はチベット族の人たちで、農業と牧畜が主たる産業だが、この数年来観光業の振興に努めている。 稲城県は南北174km、東西63kmの縦に細長い県で、北部に古氷河遺跡の「海子山自然保護区」があり、一方南部には霊峰三山を持つ「亜丁自然保護区」がある。先ず「海子山自然保護区」「海子」とは湖のことで、この保護区の中に1100もの湖沼があるところからこう名付けられた。見渡す限り奇岩巨石がごろごろしていて、さながら岩石砂漠ともいうべき異様な光景が、時速60kmのドライブで1時間以上も続く。その岩石の間にいくつもの湖沼と湿原が広がっている。往路日暮れが近づいた頃そこに大きな虹がでた。殺風景な岩石の世界と天上の鮮やかな五色とのコントラストに感動する。このあたりの道の標高は4500mで山のピークでは5000mくらいになる。 県の中心部から南へ100km程のところに「亜丁自然保護区」がある。万年雪をいだく山塊、その中に標高6000mの霊峰三山がある。それぞれに名前はあるものの、地元の人たちからは観音菩薩岳、文殊菩薩岳、金剛手菩薩岳の名で親しまれ信仰の対象となっており、登山者を寄せ付けない。 稲城は悠久なる歴史文化を持っています。全県の13箇お寺の中では、雄登寺と貢夏嶺寺は盛名を歌われています。貢夏嶺寺の建物は宏大で、現存の五四代ダライに贈られた一体の彌勒銅像はまれな文物です。雄登寺は明代の始めごろにたてられたもので、10万冊の経書を持っており、数百体もの大小の仏像を供えています。その中に九世代目班禅がびやくだんでつくったシャガムニの仏像もあります。県内のチベット族は同じ源から出たのだというものの、ばらばらに居住し、また山と河で遠くへだてたので、これによって言葉や服装や生活習慣などの違いを引き起しました。濃厚な宗教の雰囲気のもとで、多くのニュークな奥深い人文的色彩を添えました。 他の観光地 |