鬼城豊都
豊都には鬼の城がある。前漢の王、後漢の陰という名前の二人がここで修行をして仙人になったという伝説から、二人の名前を合わせて王陰、つまり閻魔大王が住むと言われるようになった。唐代より多くのお寺が作られ、鬼や神の像が並んでいる。塑像の形も彩色も幼稚で、恐怖感を覚えさせるような作りではない。豊都の街から鬼の城まではリフトで登っていく。高台にあるため鬼の城はダム建設による水没は免れるが、すぐ下まで水が来る予想。豊都の街は移転をひかえ、何となくざわざわしていた。豊都の人口は7万人。それが2003年の6月1日までに、すべて対岸の新しい豊都に移転する(上記の写真、豊都の街2参照)。もうすでに第一期の移転は終わっていて、多くの住民、特に若者が率先して移転していった。第二期の移転は2002年の10月。各所に移転の日を知らせる看板が張られ、取り壊し予定の家には(折)の文字が書かれていた。そして移転完了後は、故郷に未練を残さないように旧豊都はすべて爆破される。日本のダムのように、渇水期になると旧部落の建物が見えたりするような未練がましいことは中国ではおこらない。やるならやる。ばっさり、問答無用。それでもこの街は、幸運な方で中には150km遠くに移転させられる村もあるという。2009年までに長江流域の113万人が移転し、すでに2001年末までに40万人が移転した。  |  | 夜中の豊城埠頭
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